Liberty & Co.: 日本製スプーン ロンドン輸入刻印, 1893-4年

リバティ社のシルバーウエアのロンドン刻印は1893年から導入され、1901年にはバーミンガムにアセイオフィスの刻印は移動しています。

Stephen Calloway, Liberty of London: Masters of Style and Decoration,  Little, Brown & Company, 1992. には このスプーンと同手と思われるスプーンが3本載っていますが、このスプーンの刻印と同じように"SM"と言うメーカーズマークも打刻されています。

日本からの輸出銀器ですが、やはり明治期のものは細工が大正期昭和期とかなり差があります。 (勿論例外はありますが)瓢箪に絡んだ縄の細工の繊細さは 日本銀器の面目躍如という感があります、が、それよりもボールの桜、柄の瓢箪 桜を見ながらの花見酒と言う趣向に「参りました!!」と・・・。

こういう遊び心が江戸の粋を残した明治の細工ものの面白さ、素晴らしさですね。

作家
  • Liberty & Co.
制作年
  • 1893-4年
寸法
  • 長さ: 10.8cm