赤地友哉(1904ー1984年): 朱金地茶器

1974年人間国宝認定。重要無形文化財保持者。金沢に生まれ、戦前は遠州流の職方(千家十職にあたります)として製作し、この作品も十一代遠州流家元小堀宗明宗匠(其心庵 1888ー1962)の古希の祝いとして作られた物です。

職方として作る場合は作品に銘はいれず、箱書きも本来は底に記す物ですがこれは流派や作品によっても違うようです。友哉の場合この作品には銘を入れず、同時期に制作した自分の作品には「友」の銘を入れています。

作品は合い口もぴたりと納まり、軽く、画像では写せませんでしたが、朱金で朱の中に非常に細かく金が浮き出ています。

これは使い込めば金部分がより出てくるので、もっと使い込みなさいと知り合いの漆芸家さんには言われています。頑張らなくては・・・。

でも一目見たとたん「買います!」と言った一目惚れの品です。

寸法
  • 高さ: 6.5cm, 直径: 7cm