C. R. Ashbee: Napkin ring, London, 1900-1901年

これはC. R. Ashbee の個人刻印の作品です。迂闊な事にこれまでアシュビーの作品の刻印は Guild of hadicrafts. Ltd の刻印だけと思いこんでおりました。アシュビー個人の刻印もレアですがあります。

またこのナプキンリングはコインが4個嵌っており それぞれ、BC46ジュリアス・シーザーが南アフリカに行った時のコイン、1643年と1667年の Danish Krone、1787年の英国シリングです。

これだけでも凄いなあ・・・と思い、コインに関してはまったく無知なので、ローマンコインのディーラーさんに、画像で見て頂いた所シーザー(カエサル)のコインは本物でしょうとの事。今の時代は出土が減り、ローマンコインの贋作も見かけられるが、1900年制作を考えると贋作を造るより、本物で造った方が楽だと・・・。多分コインのコレクターがアシュビーにコインを預け、ナプキンリングに仕立てて貰ったのでしょう、とのお話しでした。

オリジナルボックスも残っていましたが、それはコンディションが悪くそれを元に新しい箱を造って貰おうと思っています。全体に黒っぽく写り、コンディションがあまり良くないように見えますが 実物はもっともっと綺麗です。そのうち撮影環境を整えて再度挑戦しますね。

作家
  • C. R. Ashbee
制作年
  • 1900-1901年
寸法
  • 直径: 4.9cm, 高さ: 2.8cm, 重さ: 40g