元はドームのカフェオレボールです。
ヴィトリフィカシオンという、色硝子の細片をまぶしつけて溶接し、硝子表面に微妙な色硝子の層を被せ硝子のように溶かしつける技法です。
十二代遠州流家元、小堀宗慶宗匠に「有明」と銘をつけられています。御物袋は丁度年代のあったプロバンス更紗が使われており、センスの良いお茶人さんの持ち物だったと思われます。遠州流に代々伝わる定家様の書体もぴったりと決まっておりお茶を点てて光りに透かすとお茶とボールの緑が一層美しく映えます。
*ヴィトリフィカシオンの技法に関しては京都の「ギャラリーグレース」小寺様からご教授頂きました。ありがとうございました。