ジョージ・ティンワースの塩釉陶板「十字架のキリスト」です。
京都書院の「Royal Doulton 英国の名窯」にはその名で出ていますが、正確には「磔刑前のキリスト」ではないかと思います。
グロテスクになりがちなモチーフですが、さすがティンワース、気品と格調で素晴らしい作品に仕上げてあります。各々の顔の表情が豆粒ほどの小ささの中にもよく現れ、全体を引き締めています。
陶板の廻りには以下の文章が書かれています。
HE CAME UNTO HIS OWN AND RECEIVED HIM NOT
DESPISING THE SHAME
WHO FOR THE JOY THAT WAS SET BEFORE HIM ENDURED THE CROSS
DESTROY THIS TEMPLE AND IN THREE DAYS I WILL RAISE IT UP