マイセン、サンクルー、チェルシー、カポディモンテ、ボウなど 各国各窯で写しが造られている中国徳化窯の本歌です。
何年も探していて、英国の某店のエキシビションに出たときは吃驚しました。ところが大変真面目な店主様で「予約は受け付けない、ただしカード番号を事前に 伝えてくれ、エキシビションが始まって10分間、誰も買わなかったら 貴女の予約を受け付けよう」とのお返事。その10分間日本でどんなに やきもきしたことか!!!でも無事手元に来てくれました。
梅貼り文と勝手に呼んでいますが英国では Applied Prunus, Blanc de Chine とか The Raised Prunus Blossom と呼ばれているようです。
私のこのビーカーはクリームがかった素地に釉薬が薄茶の筋のように なっている所があります。高台は二重高台で、さすがに写しのものはそこまでは写せなかったようです。
朝顔型に少し開いた口つき、手に丁度よく収まる軽さと大きさ。不謹慎にも自分用の毎日のお湯のみにしたい!と思わせる物でした。