A khatraaz shawl, Kerman, mid 19c.

このショールは質が良くありません。多分染料も化学染料で織りも大変粗いです。それなのに何故購入したかは、画像のタグを見て頂くと納得してして下さるでしょうか?Rudolf  Nureyevが生前住んだダコダアパートの全ての物がオークションに掛けられたのは(本当に銅製のバスタブからベッド、ステージ衣装、写真あらゆる物でした)1995年1月13日クリスティーズニューヨークでしたが、ここにかなりのカシミールショールもあり私も何点かビットしたのですが、このオークションはヌレエフ基金としてチャリティの意味合いが強かったため、ガラパーティなどニューヨークの社交場と化し、エスティメートの10倍以上の価格で落札されて行きました。私は当然全滅でした。ただチャリティだったため、落札者が落札品を再度寄付し同年の11月にクリスティーズロンドンでPartIIのオークションが行われました。このショールはその際1点だけ落札出来た物です。それでも日本人では唯一の落札者だったそうです。カタログ(分厚いハードカバーのカタログでした)にKHATRAAZ Shawl KIRMANと記述されていましたので、そのまま書きましたが、KHATRAAZと言うのはインド北部の地名だと思うのですが、それにしてはケルマンは矛盾しています。個人的にはペルシャのケルマン、ヤズド辺りにストライプショールだと思っています。

Date
  • mid 19c.
Medium and support
  • ウール、手織り
Dimensions
  • 約245cmx173cm