この小函に関しては詳しい事は判っていないのですが、ロッククリスタルを刳り抜いて作られた17-18世紀のフランス製の小函です。
縁は銀にギルディングだと思うのですが、小さなマークが1つあり、もしかしたら金製かもしれません。細かく彫りが続き、今でもぴたっと閉まります。
同じ小函とカップがメトロポリタン美術館に展示されており、それには17世紀のキャプションがついていたと言うのですが、私は18世紀と言われて購入しており、17-18世紀とさせて頂きました。
ガラスと違い何ともとろっとした輝きはロッククリスタル独特のものです。以前は見かけましたが、今は刳り抜きのロッククリスタル製の古い物は滅多に見なくなりました。