肥松(老松)の細工を得意とした、岡山県指定無形文化財保持者、太田芝山の作品です。
肥松は材自体貴重であり、また細工も樹脂が強く細工がしづらいのが特徴ですが、太田芝山は肥松細工の第一人者であり、特にこの作品は岡山の天満屋百貨店での個展作品で大変手の込んだ仕上がりとなっています。
「露」の銘の通り6つの露がありますが、これが何とあこや真珠を6個埋め込み露に見立ててあります。その上この大きさですから本当に立派な品で、これだけの物は材自体がもうないかもしれません。
逆に立派すぎて、何に使うか困惑しています。もう自棄で竹の葉を敷いて水羊羹をとか手鞠寿司をのせたら可愛いか・・とか。本来は煎茶道で使う物だと思います。猫に小判状態です。