先に載せた瓢箪スプーンと同じ年代に日本から輸出されリバティマークが打刻されたスプーン6本セットです。
メーカーズマークもS.M.で調べていますが、なかなかたどり着けません。大原千晴著の「アンティークシルバー物語」57頁にまったく同じものが出ていますが、京都の作品ではないかと書かれていました。本に載っている写真と同じオリジナルボックスに入っていましたが痛みがかなりあるため、今回はスプーンのみのご紹介としました。
モチーフは何でしょう?ぱっと見た時は主高かと思いましたが蓮と言う意見もあります。 どちらにしても根が芋状になっており葉のすぼまり方から、その辺りの水辺の植物かと思われます。 また日本からの輸出銀器にしては珍しく、丸まった葉にだけギルディングが施され、アクセントになっています。輸出されてからボールの内側などは、輸入した国でギルディングされる事はありますが、 こういった一部だけの繊細な金の入れ方はオリジナルと思って良いと思います。