これは「コテ」です。
日本人から見るとどう見てもコテですし本当にコテなのですが、欧米ではこういうコテを贈呈用に贈る習慣があるようです。トロフィ等と同じ用途に使われる場合もあるようですが、本来は宗教関係の儀式用らしく、バチカン美術館にあるものはコテとハンマーがセットになっています。宗教儀式の際に聖なる扉を開き、またそれを閉じる等の意味合いですが、しっかりとした知識ではありません。
このコテに関しては裏に S.Martin's Church. Lower Edmonton.Nov.15.1909 とありますし、表にも S と M の文字があります。1909年にロンドンの Edmonton に E.L. Warne のデザインによって建てられ 今は Saint Demetrios と変わっている教会の贈呈用コテだと思われます。
丁度家に左官屋さんが来ていたので、何も言わずこのコテをお見せしましたら 「これは煉瓦を積む用だね。平らな壁は塗れないよ」と言われ、さすがに職人さんは凄いな!!と感じ入りました。でもとにかくこのアヒルさんが可愛いです!