フィドルパターンのデザートスプーン。
英国二番目のシルバースミスと言われるポール・ストアは力強く、しっかりとした、それ故あまりに立派過ぎる印象を持っていましたが、このスプーンはデザートスプーンのせいか威圧感を感じません。
ですが手持ちの同じ年代、作家違いで6本のフィドルデザートスプーンを比べますと、やはり別格のオーラが漂います。
面白いのが次に良さを発揮しているのがヘスター・ベイトマンの孫で英国銀器組合の会長まで登り詰めたウィリアム・ベイトマンの作です。
ベイトマンファミリー嫌いとされるIan Pickfordも「ベイトマンファミリーで一番の作家はウィリアムだ」と書いています。
実際にポール・ストアの脇作はウィリアムが作ったとされています。