1765年の高さ12cmのヘキストポットです。
ヘキスト窯(ヘヒスト、ヘフスト等とも日本語表記されますが)自体、50年の短期間の窯でしたから、数が少ない上にこれはその中でも大変珍しい例になると思います。
「探すのは非常に困難なものだ」という大英博物館やゲッティ美術館などにも陶磁器を納める売り手のディーラーの言うとおりのものでしょう。
フランドル風の窓絵も一見荒そうですが、非常に繊細に細かく描かれていますし、全体もとても240年前のものとは思えないほど艶を保っています。
成形は轆轤引きです。1925年までDarmstaetder collectionに入っていたということで、裏のDとLを組み合わせた赤いシールはそのコレクションシールかと思われます。